沖縄県の世界遺産、首里城。
歴史的な建造物で修学旅行などで訪れたという方もいるのではないでしょうか。
沖縄県の象徴ともいわれ代表的な観光地である首里城ですが
2019年10月31日の真夜中に火災が発生しました。
朝の速報ニュースを見て驚かれた方も多いのではないでしょうか。
首里城近辺の地元の方が現場近くを訪れ
炎が燃え広がる首里城を見て涙する姿もあったようです。
首里城でなぜ火災が起きたのか、いまだ原因は判明していませんが
ネットでも悲しみの声や驚きの声が多くみられショックは計り知れません。
ここでは、
- 世界遺産である首里城の歴史
- 首里城を復元するためにかかる期間
- 首里城を復元するために必要な費用
について調べたのでまとめていきます。
首里城の歴史と世界遺産に認定された背景
首里城は、1429~1879年の琉球王国時代の最大の建造物であり王の住居、行政の本部でした。
1945年に沖縄戦でアメリカ軍の攻撃により焼失しています。(それより以前にも争いなどで3度焼失している)
しかしその後復元され正殿は1992年に完成。併せて首里城公園も開園されました。
1993年にはNHK大河ドラマ『琉球の風』の舞台となっています。
2000年に首里城跡が世界遺産に登録されました。
全体的な復元工事は2019年(今年)1月に終えたばかりでした。
沖縄県の聖火リレーのスタート地点でもあります。
首里城を復元する可能性は?再建しない選択もあるのか
ようやく復元をした矢先の火災。建築に関わった人はもちろん地元の方々をはじめ多くの人の思い詰まっている歴史的な建造物です。
復元のことを考えるのはあまりにも早すぎるのかもしれませんが
やはりどれだけ時間がかかっても復元してほしいという思いをもつ人は少なくないようです。
>首里城復元に携わった沖縄県立博物館の田名真之館長は「復元の苦労を知っているだけに火災は信じられない。資料がなく宮大工もいない中で、材料になる木を台湾から持ち込むなどして復元が進められた多くの人の英知が詰まっている建物です。言葉にならない思いです」と話した https://t.co/Z6WYCZEX8p
— shun (@wilkinsonginger) October 30, 2019
また、何年かかるか分かりませんが、衆知を集め、琉球王朝からの精神と形が具現化された、首里城の復元を誓います。
— 衆議院議員・コクバ幸之助事務所(沖縄1区) (@kokubkonosuke) October 30, 2019
沖縄の那覇市にある
首里城が火災で全焼らしい
出火原因は不明デマは信じないで
発表を待つしか無いですね復元されたばかりなので
本当にショック再建はいつになるのかな#沖縄 #観光 pic.twitter.com/9PxxkikonG
— しんちゃん@沖縄ラブの遊び人 (@shinchanOkinawa) October 30, 2019
再建したばっかりだったのに…
おばあちゃん…😭
正殿は琉球のシンボル。わたしのアイデンティティの一部でもあるよ。
第二次世界大戦で全壊した時、たくさんの人の時間と技術と労力をかけて試行錯誤しながら復元した。また必ず立て直そう。 復元支援しなければ。#首里城 pic.twitter.com/lE76tIJs4f— Natsume Mika (@Mika_Natsume) October 31, 2019
こんなところなんですよ…
一日も早い復元を待ってます#首里城 pic.twitter.com/B2BBSOmvjb— Katsuraba@年末調整 (@MKatsuraba) October 30, 2019
再び再建する可能性はあるのでしょうか。
ここから立ち上がったんだ。大丈夫。また建て直せる。#首里城 pic.twitter.com/oawdRvqRpu
— takeuchi 🥚🥛🧂🌈⚫️ (@takeuchi_gr) October 30, 2019
首里城は過去にも4度ほど焼失から復元を繰り返されてきた歴史があります。
今回は5度目の焼失となりますが、たとえ何十年をかけてでも復元してほしいという思いは勝手ながらもってしまいます。
沖縄県知事である玉城知事は「必ず復元します。多くの皆様の力を貸していただきたい。全身全霊で取り組む」と明言しています。
総理官邸を訪ねて協力を要請するそうです。
また、衛藤晟一沖縄担当相もまた
「一刻も早く再建しないといけない。内閣府としても音頭を取り、国土交通省や文部科学省とも十分協議し、県とも相談しながらやりたい」
再建する意向を発言しています。
菅官房長官は『国営沖縄記念公園の施設だ。再建に向けて政府として全力で取り組んでいく。しっかり対応する』と明言。
国をあげて再建へ取り組むということで、
もちろん完成はまだまだ先の話になると思いますが、復元をしないという選択は今のところなさそうです。
首里城の復元するために国と沖縄県が協力しながら進めていくことになりそうですね。
首里城の復元にかかる期間はどのくらいか?
今回火災が起きた首里城は、1945年に第二次世界大戦の沖縄戦でアメリカ軍の攻撃により焼失し
そこから1989年代から復元工事が行われ
1992年に正殿が復元。
2019年2月頃に完全な復元となりました。
復元にかかった期間は約30年・・。
ものすごい月日と労力が重なってようやく復元を果たしています。
今回も再び再建するとなれば
再び設計や木材の調達、資金面なども含めすぐに着工できるものではないと思うので
たとえ現代の建造物建設技術が昔に比べて高くなっているとはいえ、同じように30年近くの期間は復元に要するのではないかと思われます。
首里城を復元するためにかかる費用はどのくらいかかる?
1945年の焼失からの復元でかかった費用は100億円以上といわれています。
それはあくまで当時の物価でのものなので
現在の物価で考えるとその数倍はかかると推測されており、1960年の物価の5倍と考えると今回の復元費用は500億円はかかると推測されているようです。
莫大の費用がかかります。
また、また木材で建設するとしたら相当な量の木材が必要になります。
輸入などで対応したとしてもそこまでの木材調達できるのか・・という点で不安視する声もきこえています。
沖縄世界遺産、首里城の火災。復元期間や費用まとめ
今回火災が起きた首里城の復元の可能性や復元にかかる期間、費用ですが
まとめると
- 首里城の復元の可能性は大(沖縄県、政府も含め再建に向けて取り組む意向を示している)
- 復元の期間は約30年はかかると思われる
- 復元費用は500億円!?かかる可能性も
確定していることではありませんが、
どちらにせよ膨大な年月と費用がかかることは確か。
30年後となったら、私は何歳?そしてその時に復元された首里城を直接見に行くことができるだろうか
と考えてしまいました。
復元にかかる膨大な期間や費用だけでなく歴史的な意味も含めて、とても大きな価値のある首里城をほんのわずかの時間で失ったのだ。。と
改めて心が痛む事件でした。地元の方ならばなおさらその想いは計り知れないと思います。
いつの日か再び復元された首里城が完成する日を願って。今後の動きに注目していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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